2011年9月18日日曜日

EON ZFS導入時のまとめ? その2

インストールが終了し、setup updimg.shまで問題なくいけたらインストールは成功です。

その後の設定ですが公式サイトではpoolを作成しsambaで共有するところまでが解説されています。
公式サイトではpool名を abyss その下に media というフォルダを作り、sambaで共有しています。
何気なく書いてあるんですが、実はこの名前が少し重要で起動時にEONが独自に実行するコマンドリストファイル(/mnt/eon0/.exec)の中身を見るとずばりabyssとか書いてあります。
なのでpool名やsambaで共有するファイル名に特にこだわりがなければ無難に abyss/media となるようにした方が良いです。

あとはOpensolaris導入時にするといい設定を解説しているサイトを参考に設定をしていきます。

以下私がいじったファイル
/etc/TIMEZONE
TZ=Japan に変更

DHCPを使わず、IP固定でルーターがある場合
/etc/resolv.conf 新規作成し、ルーターのIP
nameserver  192.168.x.x 

/etc/hosts ホスト名 IPアドレスで記述
EON   192.168.x.x

/etc/nsswitch.conf hostsの項目を以下に書き換え
hosts:      files dns


以下は電源管理関係なので絶えずフルパワーで動いてほしい人は必要ないです。

/etc/power.conf cpupmとcpu-thresholdの項目を以下のように書き換え、CPUのクロックが可変になります。
cpupm    enable poll-mode
cpu-threshold 1s

書き換え後 pmconfig で有効になります。
現在のCPUクロックは kstat -m cpu_info -s current_clock_Hz で確認できます。負荷を掛けても変わらなかったらうまくいっていません。
ただこのままだとHDにしばらくアクセスがないとスピンダウンします。私の場合HDは常時回転させておきたいのでその場合は
device-thresholds       /dev/dsk/c0t0d0p0       always-on
こんな感じでHDの数だけ書いていきます。つながってるHDは hd で確認できます。


とりあえずこんな感じでとりあえず動くとこまでは行くんじゃないでしょうか?

2011年9月15日木曜日

EON ZFS導入時のまとめ? その1

まず、最初にお断りしておきたいのは私がほとんど素人だと言うことです。
たいして詳しくありません。なのでこういうやり方をしている人がいる、という程度でお願いします。
鵜呑みにしないでください。間違っている可能性があります。


EONはOpenSolarisからファイルサーバーに不要な物を削っただけで基本的にOpenSolarisと同じ、という紹介をよくされています。
たしかに間違ってはいませんが色々OpenSolarisとは違うところがあるのでなかなか簡単にはいきません。
以下、私が気がついたEONの独自仕様部分。

まずFreeNASもそうですが、USBメモリにインストールすることを前提に作られているのでUSBメモリへのアクセスを極力減らすために起動時メインメモリの一部をRAMDiskとして確保し、そこにデータを展開して以後RAMDisk上で動作します。
なので設定ファイルなどを書き換えてもUSBメモリ内のデータは書き換わっていないので再起動すると元に戻ります。
変更をUSBメモリ内のデータに反映させるスクリプトが用意されており、それを実行することによって始めて再起動後も変更が保持されるようになる。
ただし、すべての変更を保存するわけではなく保存するフォルダや、ファイルを設定ファイルで持っており(/mnt/eon0/.backup)、その設定ファイルに記載されていない場所での変更はやっぱり消える。

フォルダ構造なども少々変わっており起動時に実行するコマンドリストをファイルで持っており(/mnt/eon0/.exec)、そこでシンボリックリンクなどをあれこれ作っている。

.backupと.execのファイルはEONにあれこれ機能を追加するときにいじる必要があります。

インストールの仕方は公式にも書いてありますがかなり不親切です。
インストールCDから起動してコマンドラインから
install.sh
インストールが終わったらCDを抜いて再起動して
setup
その後 setup の内容をUSBメモリに反映させるために
updimg.sh

という感じで書かれていますが私は全くこの通り行きませんでした。
まず install.sh setup まではいいんですが updmg.sh がまるでうまくいきません。

そもそも updimg.sh を実行する、みたいに書かれてますが厳密には間違っています。
ただしくは
updimg.sh /mnt/eon0/boot/x86.eon
です。
そしてこれを実行すると私はエラーでまくりでした。
まず そんなファイルない といわれ、再インストールとかあれこれやっていたら次に パーミッションがないから無理 とかいわれました。

で、これらの原因ですが、私の独断で言うと、すべてインストールに失敗しています。成功させるためにはUSBメモリを違う物にする、です。

私も最初は信じられませんでしたが海外のフォーラムとかをあちこちチェックしていたら同じような症状の人がいてUSBメモリを交換したらすんなりいった。と報告されており、半信半疑で私も違うUSBメモリを用意したらすんなりいきました。
原因は分かりませんが最初の3ステップでいきなりこけた人はまずUSBメモリを交換してみると幸せになれるかもしれません。

2011年9月13日火曜日

FreeNASからEONに乗り換え

いろいろ検討した結果。EONに乗り換えました。

候補だったOpenIndianaはまだ開発版しかなく安定版はないのと、OpenIndianaにする場合OSを入れる用のHDをさらに追加しないといけないので候補から除外。
NexentaCEのほうはGUIは商用ベースだけあってしっかりしてるんですが直感的に分かりにくいのと、全体的に動きがもっさりしてる。GUI上もそうですが、コマンドラインからコマンド叩いて結果が帰ってくるのも微妙に遅いのでコレもパス。

結局EONにすることになりました。EONは最初からUSBメモリにインストールすることを前提に作られているのでFreeNASからの乗り換えも簡単と言えば簡単でした。
ただいろいろ苦労してとりあえず現在運用していますが、いまでもあれこれいじってます。

とりあえず私にとって一番気になるiSCSIの結果だけ

HP Proliant Micro Server
2TのHD4台でRAID1+0

compression=ON,dedup=on


compression=ON,dedup=OFF


とりあえずiSCSIのスピードには満足しています。dedupはMicroServerでは負荷が高すぎて一回固まったのでいまはOFFで運用しています。
smbも体感できるぐらい早くなりましたね。大量にファイルが入っているフォルダをWindows側から開いたときや動画ファイルを開いたときFreeNASのときよりきびきび動きます。

EONは導入がFreeNASようには簡単にいきませんでした。今後のエントリで苦労したとこなんかを書いていこうかと思ってます。